面会のご案内
きよせの森総合病院

2006年に実施した耐震構造診断の結果、当院は耐震基準をクリアしています

下記は2006年5月の記事です。

このたび、きよせの森総合病院の耐震構造診断の結果がわかりましたので、以下の通り、ご報告いたします。


診断: 鉄筋コンクリート3階建ての病院建物は、それぞれの階で耐震基準値を満たしており、震度6 ( 本頁末の解説を参照) 程度の地震では倒壊しない。


※Is値、CT・SD値…その建物の耐震性を表す数値。通常Is値は0.6以上、CT・SD値は0.3以上なければならない。

■経過
きよせの森総合病院病棟は、昭和50(1975)年に建築されました。当初は「五階建て」の予定で設計されたものでしたが、途中計画変更があり、3階までしか建築されませんでした。しかし、建築時には、将来、4階および5階を継ぎ足す計画でしたので、基礎設計は「五階建て」のままでした。その後、建築基準法が改定され、建て増しができなくなりました。以上の経緯から、当院建物は、当時の「三階建て」の建物としては、十分な量の鉄筋と、強度の高いコンクリートが使用されることとなり、築31年を数える今も、耐震性はきわめて良いであろうと思われていました。
 そうしたところ、近年、阪神淡路地震や中越地震など、大きな地震が続き、東海・関東方面でも近い将来に大地震が起こる可能性が指摘される一方、耐震偽装事件が発覚し、建物の耐震性への関心がひときわ高まり、あらためて、当院建物の耐震性を確かめる必要を強く感じていました。そこで、3月(2006年)より耐震構造検査の専門家に、検査を依頼し、この度上記の報告を受けた次第です。

今回の検査に先立ち、本年初頭、大手の建設会社、東鉄工業株式会社(以下東鉄工業)が、当院の耐震構造を独自に検査し、耐震基準を下回る数値が出ているとして、耐震強化工事することを薦めました。元より耐震性を確かめるための調査ですから補強工事を厭うことはありませんが、その診断方法や説明の仕方に疑問な点が多々あり、念のため、別の会社に再診断を依頼しました。
  検査をすすめる中で、東鉄工業の診断方法に大きな問題があることが分かりました。それは、東鉄工業は、耐震診断をする上で不可欠なコンクリートの強度を測るためのコア抜きを行っていないということでした。コア抜き検査とは、建物に使用されているコンクリートを採取し、その性質や強度を測ることです。今回の検査をした鈴木構造設計は、各階3箇所ずつ計9箇所から、直径10cm、長さ18cm程度のコンクリートを採取し、また建物のヒビなど綿密に調査、1ヶ月有余を経て、今回の報告書を提出しました。
  コア抜き検査なしにはじき出された数値は、いわば「架空」のものであり、それをもとに大きな補強工事をすることは「見切り発車」になります。実際、今回の検査結果に照らしてみれば、東鉄工業の薦めた補強工事法を行っていたならば、耐震数値が高まるどころか、低下してしまう危険性があることも判明しました。これでは、数千万円にも上る補強工事という仕事を取りたいがために、偽りの結果を提出したのではないかと疑わざるをえません。
  以上のことから、東鉄工業に対しては、厳重に抗議を行い、また国土交通省にも詳細な報告をする考えです。

※ 震度6について: 気象庁震度階級関連解説表によれば、震度6弱で、以下ような状態が起きます。ちなみに2004年に起きた中越地震は震度6強です。  
  ・立っていることが困難になる。
・固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。 開かなくなるドアが多い。
・かなりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。
・耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも、壁や柱が破損するものがある。
・耐震性の低い建物では、壁や柱が破壊するものがある。耐震性の高い建物でも壁、梁(はり)、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。
・家庭などにガスを供給するための導管、主要な水道管に被害が発生する。 (一部の地域でガス、水道の供給が停止し、停電することもある。)
・地割れや山崩れなどが発生することがある。
とされる。
 

Home | 診療案内