「Phase3-最新医療経営」より
金子亜矢子さん「本場英国のアロマセラピーで患者様をケア」 医療法人社団レニア会武谷ピニロピ記念 きよせの森総合病院
金子亜矢子さん 看護短大、助産婦学校卒業後、都内大学病院を経て、2004年2月入職。産婦人科病棟勤務。

本場英国のアロマセラピーで患者様をケア

  「妊娠期は薬を使いたくないという患者様も多いので、香りで心身ともに癒す手助けをしてあげたい」
  本場英国のアロマセラピスト協会IFPAの認定資格を持つというアロマセラピーの専門家でもある。都内の大学病院に五年間勤務した後、リフレッシュするためワーキングホリデーを利用しニュージーランドへ。そこで出会ったのが、香りで心身を癒すアロマセラピーだ。途中で学生ビザに切り替え本格的に勉強し、IFPAの認定資格を取得した。同協会の認定資格は、海外では国家資格に相当するという。
  アロマの香りは100種類以上。香りによっては殺菌効果もあるため、リラクゼーションだけでなく、空気感染予防などにも役立つという。エッセンシャルオイルにはお産の進行を助ける効果を持つものもあり、「ならば、助産師の仕事にアロマセラピーの資格を活かしたい」と帰国後、きよせの森総合病院に入職。以来、同院では各科の外来待合室で香りをたいており、産婦人科の患者様たちにも大好評だ。
  「英国では代替治療として定着しているので、今後は分娩室や陣痛室へもアロマの香りを広げていきたい」
  看護師である母親の影響で、自分も同じ道を志した。ところが看護学生時代の実習でお産を見学、新しい生命の誕生に立ち向かう母親たちの姿に心を打たれ、卒業後さらに助産師学校へ進んだ。これまでに取り上げた赤ちゃんは350人を超える。昨年大晦日には、きよせの森総合病院で年間記録更新となる1343人目の赤ちゃんを取り上げた。「良い記念になりました」と笑顔を浮かべる。入院からお産まで任されている助産師の仕事にやりがいを感じており、細かい仕事に追われることがなく、患者様へのサービスに集中できる同院の職場環境も、根っから現場好きの自分にとても合っているという。
  同院の昨年一年間の出生数は10年前の倍以上に増加。産後の母親たちが退院後も気軽に来られる病院にするため、アロマセラピーの資格を発揮して一役買いたいと考えている。ただ、まだその出番が少ないことが残念。
  「私の資格を積極的に使ってほしい。アロマセラピーの資格は自分だけのものでなく、病院の財産でもあるのだから」
「Phase3-最新医療経営」
日本医療企画 発行
「Phase3-最新医療経営」
2005年3月号より
◇IFPA : (International Federation of Professional Aromatherapist)
英国最大のアロマセラピスト協会。アロマセラピストの地位や技術の向上・養成など、国際的な活動を行っている。
会員認定は非常に厳しく、高い技術と豊富な知識が必要とされる。
IFPAのホームページ(英語)